塗物のある暮らしはじめませんか。


輪島における塗師屋 “藤八屋”

 日本海に突起した能登半島の北端、輪島において縄文時代から長い歴史の中で培われた職人の手技とひたむきな物造りへの情熱、そして漆の美しさや温もりの結晶、それがまさしく輪島塗です。世界最高峰の漆器の産地輪島で製造されるそんな輪島塗は、木や漆などの天然素材を用い、輪島塗特有の輪島「地の粉」を用いての布着せ本堅地下地により強度が保持されており、それに加え手間・暇かけた職人の手技が百二十以上に及ぶ丁寧な工程での作業です。その永年の弛みない積み重ねにより世界に誇る漆器の産地 “輪島塗 ”としてブランド構築がなされました。それに加え蒔絵・沈金・変り塗などの加飾の技も加わり、平成十八年には地域団体商標登録「輪島塗」を有し正しく最高峰の漆器産地の座を保持続けています。人口わずか三万人足らずの街でありながら、日展や伝統工芸展入選作家はおよそ百人以上に及び、輪島はまさに工藝王国です。そんな輪島では、一品からのオーダーメイドによる製作やアフターケアーを含めての修理なども可能で、お客様のニーズの対応にも真摯に取り組んでおります。

藤八屋はそんな輪島で明治中期より代々受け継がれる塗師屋。

現在は三代目親方、塩士正英を漆頭に工房にて伝統工芸士認定資格保持者四名他が手技を競っています。親方自ら最後の上塗に従事致し、品質の管理には絶えず厳しい目配りを欠かさず、輪島塗製造作業の下地・中塗・上塗の大半は伝統工芸士認定資格保持者の丹念な手作業で行なっています。

藤八屋では、業務用漆器の受注生産を主と致しておりますが、顧客の一品からの御注文にも応じさせて頂く中、此処近年では専門店などのオリジナル商品の製造も手掛け漆での更なる展開にも挑戦致しております。無論修理をはじめ漆に係る御相談も承らせて頂いておりその対応は親方自らさせて頂きます。藤八屋の親方である、塩士正英は大学卒業後、石川県輪島漆芸研修所や輪島漆器商工業組合上塗訓練校などで知識・実務を習得し伝統工芸士認定資格の保持致し御安心しお任せ頂けます。

また藤八屋の親方妻である、塩士純永は現代生活の中で漆のある暮らしを楽しんで頂くため、ガラスや陶器などを漆器と組み合わせたコーディネート提案、取り扱い、洗い方実演など行い輪島の啓蒙活動を積極的に行っています。純永がオーナーを担う藤八屋「工房長屋店」では、現代の住空間にマッチしたカジュアル・和モダンな輪島塗を展示販売致しており、従来の豪華絢爛な輪島塗とは異なり、生活の中で気軽に使える品々が主です。純永は伝統工芸を継続させるためには、「守」「破」「離」(しゅ・は・り)、「守」は指導者の教えを守る段階で「破」はその教えを破り自分の意思に基づいて行動を起こす段階「離」は指導者のもとを離れて独自の道を確立していく段階・・武道界の言語だが輪島塗にも通じると確信しており、暮らしの変化に伴い、扱いが大変という誤解や高額なイメージから需要は激減している中で、輪島塗に何かしらの新たな風があるはずとチャレンジを試み真摯に取り組んでおります。

藤八屋工房にお越し頂き、直に製造工程御覧頂き、藤八屋の物造りに対する熱意と姿勢を感じとって頂けたらと願う限りでございます。どうぞ是非、店舗や工房にも御足をお運び下さいませ。お客様のお一人、お一人に真摯に対応させて頂きたく願っております。御越しを心からお待ち申し上げております。

お問い合せは、藤八屋 工房長屋店 tel/fax 0768-23-1088 まで